気づきにくいIPレピュテーション低下がメルマガ効果を半減させる

関口

自社ECサイトのメール到達率

EC担当者が日々の業務の中でほぼ必ず実施しているメールマガジン配信。自社ECサイト運営においてリピート対策は最も重要であり利益率改善に直結する施策だということはいうまでもありません。

メールマガジンは開封率、アクセス数、購入金額など様々な指標で評価できますが、本質的に肝心な指標に到達率があります。最近ではリーズナブルな価格帯のメールマガジン配信ツールが数多くありますが、価格比較だけでツール選定をするとこの到達率という点で大きな落とし穴に陥るリスクがあることを知っておくべきです。

 

送信元のIPアドレスがメール到達率を左右する

IPレピュテーション低下によるブラックリスト判定

普段ルーティーンで配信しているメールマガジンが「IPレピュテーションの低下」によって顧客に届いていない可能性があります。意外と知られていなく、また気づくのも難しいこの問題は「IPアドレスの汚れ」とも言えます。これは使われていない古いメールアドレス、特に携帯電話系メールアドレスなどに漫然と送信を続けると、スパムメールに関する第三者機関より送信元のIPアドレスがブラックリストへ組み込まれてしまうことを指します。

ブラックリスト認定をされてしまうと、送信先のドメイン単位や類似のアドレス、また関連するドメイン・IPへのメールなど、貴社から送信された多くのメールが配信拒否の対象になります。厳密にはメールヘッダや送信内容なども判定の参考にされますが、その様々がどんどん重なり、類似のアドレスや関連するドメインからのメールがどんどん届かなくなります。

 

メール配信サービス選びの1つの基準に

メール配信システム選び

メール送信をしてくれる業者(サーバーやサービス)には、いくつかのケースがあり、未達など汚れがあっても放っておくケースから、1〜3度未達ならブラックリスト認定を避ける為にそのアドレスを配信停止とする、までいくつかのケース(ポリシー)があります。

メール配信業者からすると、この汚れ対策をすればするほどコストがかかるのでシステム自体の値段は高くなります。このように、単に安ければなんでもいいという選択は、メールが送信されたように見えていても、実際は届いていないという事が起きています。事実大手企業の中でも、メール配信がパッケージ化された安めのサーバーで、未達率が30%を超えていたというケースは決して少なくありません。

 

システム任せではなく、自社でも対策を

メールマガジン配信リストのクリーニング

現在自社で使っているメール(メルマガ)配信サービスが、どのようなブラックリスト防止対策がなされているか分からない場合、かなり古いドメイン(Softbankの前身の@vodafone.ne.jpやau前の@ezweb.ne.jpなど)と、かなり古くに入手した(取得日が古い)アドレスは、現在使われていない可能性が高いので、それらを削除する事を積極的に検討すべきです。なお、これは携帯電話メールに限ったことではなく、古いプロバイダーのメールアドレスなども注意すべきです。

 

リピート施策は顧客に情報を届けるからこそ意味がある

当たり前のことではありますが、メルマガは送って終わりではなく、顧客に情報を届かなければレスポンスを測ることはできません。

そもそも届いていないという本末転倒な状況に陥らないようIPレピュテーション低下への対策と定期的なリストクリーニングを徹底すべきです。

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