ネット通販で生き残る条件はピアツーピア(その1)

石村

これから先のネット社会で生き残る条件は、ピアツーピアに則り、これに逆らわない事であると考えています。1995年の一般普及開始以来、インターネットは23年目、そしてスマホはたかだか10年で世界でここまで普及しましたが、時代の変化である各種サイクル、とりわけ社会と経済の大きなサイクルと比較すれば、このネット社会はまだヨチヨチ歩きと言えるほど短期です。したがって、ネットビジネスのあらゆるセオリーは、今は正しくても未来は正しくないという考えから、本質に着目するとピアツーピアという元来の性質がビジネスとして正しくなる時期に差し掛かって居るというのが、本日のテーマです。

 

おおきなサイクルである社会と経済

社会のサイクル

予測は経済学者ですら外す可能性が十分にあるでしょうから、素人の私は時期は定めませんが、性質で言うならば、現在は誰もが認める資本主義社会、あるいは何事も増やす社会と言えると想います。しかもITのお陰で、金融情報資本主義社会と言ってよいと思います。しかし、過去の歴史がそうであるように、特定経済方向はいずれもその限界に達し、その構造での発展継続ができなくなると新しい主義、方向に切り替わってゆきます。そして、それがそうそう遠くない兆候として、経済的には全世界のGDPの数十倍の発行済通貨であるなど挙げればキリがありませんが、情報産業における風潮としても、前出のGDPR法案やUPI認証も、EUやインドの対米経済情報戦争と言え、やっている事の中心には、経済のイケイケドンドンよりも、個々の情報の保安という論点があります。纏めますと、「資本主義+いまのネット正攻法」がいつまでも続くとは限らないという事です。

 

はじまったばかりでしかないスマホ社会ネット時代

ネット時代とスマホ社会

冒頭で述べたようにネット時代&スマホ社会は、社会サイクルの最短基準の60年〜72年(還暦プラス)からすると、ほんのわずかな期間でしかありません。そんななかで、言わずもがな、たった今は、GAFAを代表に、ネットビジネスのほとんどすべては資本主義モデルで設計されたものが成功を収めています。端的に言うなら中央集権モデルです。なかでも特にグーグル、アマゾン、フェイスブックに象徴されるモデルは、大きな中央にモノゴト情報と人が集まるから便利とされ、事実それが受益者のためにもなっています。ところが、GDPRやUPI、あるいはSSLなどに限らず、若い人ほどネット離れが起きているのは世界中で共通です。正確にはネットから離れているのではなく、向き合い方がこれまでとは異なるという意味です。

 

インターネットの基本性質に逆らわないのが正解

申し上げたいことは、今の時代は今のやり方が正しいけれど、時代が変わったら、今のやり方は正しくないという事です。そして時代変遷の傾向が、中央から分散、あるいは統治から無法となっていると感じています。そしてたった今のネットビジネス成功者は誰もが囲い込んで統治する事をしていますので、もしも統治から無法という時代の流れが正しいとすると、そこにはひとつの大きなポイントがあります。

それはインターネットの性質そのものがそもそもピアツーピアであり、終焉が近いのではないかと思われるこれまでの社会構造と逆であるという点です。中央でなく分散、統治ではなく無法、ある意味無責任は自己責任なのがネットの基本性質、それこそ若い人ほどそれに気づいて居るのではないでしょうか。インターネットの基本性質は、中抜きであり、つまり統制がなく、信用と責任が個々にあります。エンドとエンドが、あいだを通さずに直接繋がって、互いに責任を持って信用し(あるいは信用せず)、そこに情報の取引があるのがインターネットの基本性質ですので、中央集権モデルの資本主義にはまったくそぐわないどころか真逆です。私の勝手な見解ですが、インターネットの出現(世界共通言語になりうるUNIX(オープンOS)と(中央集権しない)通信の融合という発見)は、人類史上はじめての神の実験である理解しています。比喩である「神の実験」に反している、古くなろうとしている金融情報資本主義に乗せたインターネットビジネス方法の終焉を期待して20年が経とうとしています。

時代サイクルの変化

閑話休題、当社が総合品や総合店、つまりはモール形態のECをやっていない理由でもありますが、本日のテーマにおける私どものオピニオンは「ピアツーピアに逆らわない」事がそもそものネット通販の原則(インターネットの構造)であると考えています。それが今、尚さらに高まっていると感じています。この「ピアツーピア」は、言い換えればダイレクトマーケティング。メーカーと消費者が直接つながる事で、供益者、受益者ともに顔が見え、無駄がなく、ストレスもグッと減ると考え、これこそが、売り手も買い手も、そろそろ本音で求め始めて居る時期にあると感じています。私は、今社会は、AとBのあいだよりもB寄りの位置に居ると考えています。

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