丸真食品

常陸乃国奥久慈産高級納豆 舟納豆 丸真食品

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国産大豆にこだわり今日まで

舟納豆(ふななっとう)を販売する丸真食品は、茨城の高級納豆専門店。戦後から納豆づくりに転換し、来年、記念すべき創業100年を迎える老舗。納豆王国の茨城にあって、全国でもその名を知られる有名店だ。常陸大宮市の実店舗には、こだわりの高級納豆を求めて、地元のお客さんや観光客が年間約7万5千人も来店する。商品には、茨城産の大豆をはじめとする、産地限定の上質な国産大豆のみを使用。大量生産はせず、手作りにこだわり、伝統の味を大切に受け継いでいる。今回お話を伺った会沢さんはEC担当になられて、わずか1年半。Eストアーの2014年度ネットショップ大賞新人賞を受賞している。





唯一無二の商品づくり

ネーミングも形も丸真食品オリジナルの舟納豆ですが、商品誕生の背景を教えていただけますか。

会沢さん:当社のオリジナル商品である舟納豆は、昭和32年に商品化されまして、それ以来、丸真食品の看板商品となっております。それまでは、世の中のすべての納豆がそうであったように、私たちも藁で包まれた藁苞(わらづと)納豆を販売しておりました。当時は、その藁苞納豆を自転車に積んで、移動販売を主にしていました。

しかし、時代が進むにつれ、手や食器が汚れにくく、食べやすい包装が求められるようになったため、藁ではない素材かつ食べやすい形の容器を考える必要が出てきました。また、食べやすさはもちろんのこと、他社との差別化を図るためには、他に真似のできない、独創的な商品にすることも重要だと考えました。そんな課題を前に、先代の社長が頭を悩ませていた時、たまたま地元の久慈川を行き来する渡し小舟が目に入り、納豆を舟形の容器に入れてはどうだろうか?と思い付いたことが、舟納豆の始まりでした。

ところが、生まれたアイデアを形にすることが、そう簡単ではありませんでした。まず、容器の素材に、松の経木(きょうぎ)を使うことにしましたが、それを舟形にすることが難しく、苦労したそうです。ちなみに、経木というのは、木を薄く削って使う、古くからある包装材で、昔はよくおにぎりなどを包んでいました。本物の木を使うので、さわやかないい香りがするんですよ。また、藁で納豆を作る場合と適した温度と湿度が異なるため、経木の容器内で大豆を発酵させることにもかなり試行錯誤したそうです。舟納豆の商品化には、時間も手間も大変かかりましたが、その分自信を持って提供できる、こだわりの商品となりました。





地産地消の精神

舟納豆を食べるとき、ほのかに香っていたのは松の経木だったのですね!大豆そのものにも強いこだわりがあるそうですね。

会沢さん:舟納豆(ふななっとう)の原料は、茨城県北部の奥久慈という、水のきれいな土地で栽培される大豆です。「納豆小粒(しょうりゅう)」という納豆用の国産大豆で、それを100%使用しています。また、他の商品にも、宮城県産の青大豆、山形県産の紅大豆、北海道産の黒大豆など、産地限定の上質な大豆を厳選して使用しています。当社の原料は国産大豆のみですが、実は、日本の納豆は、約8割が輸入大豆で作られています。外国産大豆で納豆を作れば手頃な価格にはなりますが、私たちは、大豆本来の旨味や食感、安全性にこだわりたいと考え、国産大豆を使用しております。また、以前より地産地消にも取り組んでおりまして、茨城県で栽培される大豆を主な原料として使用しています。ここ最近ですと、「くろこじろう」という新品種の黒大豆を、「黒船」という商品の原料に使用しています。くろこじろうは、一般的な大豆に比べて、ビタミンEが4倍、ビタミンAが7倍と栄養価が高く、健康志向の方にとても喜ばれています。念願かなって、地元産の黒大豆を納豆にすることができ、誇らしくもあり、地域の活性化にもつながり嬉しいです。





納豆ぎらいを納豆ファンにかえる味

納豆が苦手な方にも食べやすいと伺いましたが。

会沢さん:一度召し上がっていただくとお分かりいただけますが、当社の納豆は豆そのものの味が濃いんですよね。気に入って、定期的に購入してくださるお客様の中には「もう普通の納豆には戻れないよ~」なんておっしゃる方もいらっしゃいます。また、納豆独特のにおいが弱いため、納豆が苦手な方にも食べやすいことが特徴です。以前、実店舗に、納豆が苦手なお客様が来店されたことがありました。はじめはおそるおそる試食されていましたが、「納豆って美味しいね」と、帰るころには、納豆ぎらいを克服されていたなんてこともありました(笑)納豆の美味しさを、多くの方に知っていただきたいという思いがございますので、舟納豆を食べて納豆の美味しさに気付かれる、これは本当に嬉しいことですね。

ちなみに、豆の種類によって納豆の味わいも異なりますので、納豆好きの方には食べ比べもおすすめです。また、ひと手間加えたアレンジもおすすめです。私のイチオシは、舟納豆にオリーブオイルと刻んだ生玉ねぎを混ぜるというものです。ちょっと洋風で、上品な味わいが美味しいだけでなく、納豆菌とオリーブオイルの整腸作用が身体にもいいので、是非一度試してみてください。





老舗のこまやかな心くばりを感じていただく

老舗のネットショップを運営しながら意識されていることはございますか。

会沢さん:私が丸真食品に入社して4年、EC担当になってまだ1年半ほどです。それまで、実店舗での接客経験はありましたが、お客様の顔が見えない、メールやWeb上での接客は初めてのことでした。そのため、着任直後は「お客様に当店の想いやご案内はきちんと伝わっているのだろうか。非対面の接客で喜んでいただくにはどうすればよいのだろうか。」と不安でした。日々行うご注文やお問い合わせメールへの返信も、会ったことのないお客様を思いながら1通1通文章を考えていたので、とても時間がかかっていましたね(笑)

しかし、試行錯誤しながら感じたことは、細やかな、人肌が感じられる接客をすることが、実店舗でもネットショップでも変わらず大切であるということでした。特に、当店のお客様には40~60代など年配の方も多くいらっしゃるので、ネットで注文された際、きちんと注文できているのかどうか、心配される方も少なくありません。そこで、アナログではありますが、ネットでご注文いただいた後、注文確認のお電話を差し上げることもあります。対応件数としては、1日に10~20件くらいですかね。お客さまには「ネットで注文したのに電話をくれるなんて大変ね~。でも丸真さんらしいわね。安心するわ。」と喜んでいただけています。お客様に寄り添い、ぬくもりのある老舗ならではの接客は、これからも大切にしていきたいです。





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キャラバン後記

このキャラバンは、商品への愛、商品への情熱、商品への拘りを取材しています。どうやら、魂がはいった商品を売っているお店には、やっぱり神様がいるなあと、感じないわけにはいきません。創業100年、先祖代々の味と製法を脈々と伝承すること。それ自体も到底真似のできないことですが、美味しい納豆を作るために、地元茨城や全国から原料を選りすぐり、100%国産大豆しか使用しない姿勢は、こだわりの極みと言えます。店長をはじめ、穏やかなやさしい雰囲気を老舗らしさと思いがちですが、頑固なまでに商品にこだわり、挑戦し続けてきたからこそ今がある、老舗の気迫と納豆への深い愛を感じずにはいられません。<安枝瞳、内藤、小山、石村>

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