2013.05.13
ニュースリリース

本業のプリント出力サービスのなかからネットで売れる“単品”商材を見出す

—ECで商圏を拡大、新規需要の開拓を図る。

addtec約10年前に業界初のA0サイズコピーシステム「CCS」(大日本印刷製)を導入したことが大判インクジェットプリンターを使ったビジネスのはじまりです。
当時は、大判スキャナと組み合わせたコピーとして活用していましたが、パソコンの普及にともない、ワードやパワーポイント、イラストレーター、フォトショップなどで作ったポスターなど、プレゼンテーションツールの少量印刷の需要が高まったことから、大判プリントサービスを提供するようになりました。
ネットショップのオープンは、2005年6月です。インターネットは、それ以前から使っていたので、すごく可能性がある世界だと感じていました。とくに、当店のようなサービスの場合には、データをもらえれば、その日のうちに出力して宅急便で発送できるので、北海道・九州・沖縄以外なら翌日着でお届けできます。商圏拡大、新規需要の開拓につながっています。
当社のサービスは、企業の企画担当の方が、展示会などで利用する少量のポスターの印刷に使っていただいています。また、コンサートのポスターや学会発表で使用するプレゼンテーション資料、企業の商品説明用のポスター、ポップ、レストランなどのメニューなどさまざまな用途で利用されています。
個人の方だと、趣味で撮っている写真をA2サイズに引き伸ばしてパネルにしたり、少年野球やサッカーチームの卒業記念のパネル写真などのニーズもありますね。
当初は、10年来培ってきた専門性を売りにしたいと思い、出力したポスターをパネルに入れたり、ラミネート加工だけの大判プリントに特化してやっていました。ですが、『パネルだけを売ってほしい』というお客様からのご要望も寄せられるようになりました。
そこで、売り方を工夫すれば「パネルの単品販売も可能なのでは」と考えたんです。ネットで開拓できた新規需要です。

—用紙にもこだわり、印刷品質の高さを訴える。

品質の高さを保つため、光沢紙には、プロの写真家も使用しているピクトリコ社の高級光沢写真用紙を使用し、これを売りにしてきました。ただ、光沢紙以外の普通にお使いいただける紙選びには苦労しました。さまざまなメーカーの用紙を試しましたが、色の濃いものを出力すると、にじんだりして満足できる仕上がりにはなりませんでした。一度はあきらめかけましたが、やっと満足のいく用紙が見つかり、十分に品質が保てるようになりました。
トラブル対策についてですが、安心して使っていただくために、A4サイズのサンプルの出力サービスや注文状況に応じて到着予定日をお知らせするなどの対策をしているので、いまのところトラブルはありません。

—ホームページの改善が今後の課題。

addtec_site
集客の面では、ネットショップオープンから3ヶ月後に、PPC広告を利用しはじめてアクセスが増えました。現在はリスティング広告で4万円程度の広告費用を使っています。正午までの受注については即日発送ということで、ビジネスユースの方のリピータが増えています。
月間の売上目標ですが、当初は月50万円、次に100万円、そしてパネルを扱うようになってからは、150万円の目標を持って来ました。最初のころは毎日の売上げに一喜一憂したり、売れない日が続くと、理由を探したりしていました。でも面白いもので、その月が終るころには、だいたい前月と同じくらいにはなっているのです。
会社や大学関係など、ビジネス用途のリピータが多いので、正午までの受付データは、即日発送というスピードと、価格の安さが決め手になっていると考えられますが、今後、競合が出てくることを考えると、ポイントサービスなどの導入も考えたほうがいいのではと思っています。
代金回収でのトラブルについては、企業の注文の場合、担当者から経理への連絡漏れなどで支払が遅れることがありますが、ご連絡するとすぐに入金していただけます。粗利の少ないパネルの単品販売だけは先払いにし、代引き手数料を当店が負担しています。これが代引への誘導につながっているのだと思います。

—簡単で自由度の高いホームページとサポートが魅力。

運営体制ですが、ネットショップと実店舗の作業をまったく別にはしていませんので、私を含め社員3人とパート1人で対応しています。ホームページの作成や更新、レタッチなどは、私が行っていますが、受注後の作業は、パネル担当とプリント担当と分けています。自分自身では、半分以上の時間をネットショップにかけています。注文を整理して振り分ける作業に意外とかかってしまっています。
ショップサーブを利用するきっかけは、開店当初、実店舗もあるのでなるべく手間をかけずにやりたかったのでモールに出店しました。でも、モールでかかる売上手数料をPPC広告にまわしたほうが効率的だと考え、ショップサーブへの移行を決めました。決め手になったのは、簡単に自由度が高いホームページが作成できることと、各種の分析機能やサポートのよさです。ECアドバイザーの方のアドバイスは、とても参考になり、ホームページの改良に役立てています。
今後の目標は、ビジネス用途だけでなく、裾野を広げる意味で、個人のお客様にもアピールしていきたいと考えています。そのため、ピアノ発表会などのイベントのポスター、卒業や入学式の記念パネル、大判カレンダーなどでの利用を提案していきたいと考えています。 そのためには、ホームページを改良してもっと見やすいものにしていくことが必要と考えています。