2013.06.18
ニュースリリース

“運命的な出会い”から数年でトルコ雑貨店オープンモールを撤退し、独自ドメイン店で再スタート

turcobazaar

—夫婦揃って日本へ里帰り。ネットショップで生活する決意を

“運命的な出会い”が、ネットショップ店主を誕生させることもあります。トルコ雑貨を直輸入・販売する「トルコバザール」店長の小宮奈緒子さんも、その1人です。
大学の卒業旅行でトルコを訪れた小宮さんは、「人々の温かさとトルコの文化」に魅了され、社会人になっても長期休暇を利用して、トルコ旅行を楽しんでいました。そんな旅行中、現在のご主人であるイルマスさんとの“出会い”が待っていました。

「現地での会話は英語で何とかなっていたのですが、あるお土産屋さんでどうしても英語が通じない。困っていたところを助けてくれたのが主人でした」

やがて2人は結婚。当時、イルマスさんはトルコの巨大市場グランドバザールでお土産屋さんを経営し、小宮さんはトルコでの新婚生活を満喫していました。

「ところが、赤ちゃんができたので、出産のために私は日本に里帰りしようと思っていました。でも、トルコは「家族は常に一緒」が当たり前なので、主人も日本に付いて来てくれました」
問題は、やがて3人となる家族の生計をどう立てるかでしたが、2人をめぐる環境が自然と解決の道を開いてくれました。
これまで夫婦で自宅で培ってきたノウハウを生かして、日本でトルコ雑貨を販売すること。これなら育児をしながら、夫婦で運営できるという点が最大のメリットでした。

—仕入れ力の確かさとキメ細かな顧客対応でリピート率を高める

「トルコバザール」の商品は、すべてトルコからの直輸入ですが、トルコにおけるご主人のビジネス経験と人脈がいかんなく発揮されています。
「トルコ人は人情に厚く、仲間を大切にする国民性なので、取引相手が友人や知人の紹介であれば、卸値もうんと優遇してもらえます。
「仕入れ担当者」がトルコ人だということは、信用面においてやはり重要ですね。また、貴重な一点モノを仕入れるにしても、現地の最新情報がいち早く入ってきますから、他店と比べて強みになりますね」
もちろん、仕入れ先とのパイプが強いだけでネット通販ビジネスがうまくいくわけではありません。特にトルコ雑貨を買い求めるお客様の商品に対する目利きはかなりレベルが高い。
そんなお客様に満足してもらうために、商品発送時に手書きのメッセージカードを添えたり、「おまけ」をつけるなど、キメ細かな対応で、リピート率を高める努力をしています。そんな顧客対応は、もちろん小宮さんの役目です。
「手作り品などの場合、同じ商品でも微妙に柄が違うことがあります。以前、商品画像を入れ替えた直後に、『今の画像の柄のほうがいいので取り替えてほしい』という問い合わせを受けたことがあります。
それからは、受注後も同じジャンルの商品で色や柄違いの新商品を近々入荷するといった情報も合わせて伝えるようにしています」
このような気配りが功を奏し、トルコバザールは「高いリピート率」を保ってきました。

—利用料がかさむモールに限界。ネット広告に意欲

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実は、ネットショップ開店後まもなく、小宮さんは大手ショッピングモールに出店しました。しかし、現在ではモール出店を中止し、2006年5月にショップサーブを利用して、独自にお店を開店しようとリニューアルオープンしました。
「モールの集客力に魅力を感じて加盟しましたが、月々の出店料以外にも、売上手数料、さらにメルマガ発行にいくら、広告料はいくら・・・売上を上げる努力をすればするほど経費がかさんでいきました。これでは売上は上がっても利益は上がらないので、退店を決めました」
そこで、ついに独自ドメインによる「本店」運営を決意。いくつかのホスティングサービスを検討した際、ネットの口コミ情報でショップサーブの評判が目に止まりました。
「送られてきた資料を開封すると、手書きのメッセージが添えられていたんです。これは私がトルコバザールで心がけていることと同じ。お客様一人ひとりを大切にするという会社の姿勢が感じられて、すごく共感できました」
モール出店時は、なかなか連絡がつかないサポート体制にも不満を感じていた小宮さんですが、ショップサーブに変更した後は「密に連絡を取り合い、わからない点は丁寧に相談に乗ってもらっています」と、そのサポート力に満足しています。
「モール出店時と比べて月々の利用料が安くなった分、ネット広告を活用して、新規客も獲得していきたいですね」と、新しいスタートに意欲を燃やしています。