希少糖スイーツ専門店 夢のまた夢

希少糖スイーツ専門店 夢のまた夢

神様のいるお店はこちら 甘いものでリラックス、健幸食財で目指せ大往生




生命力を取り戻す 人生いきいき夢の健幸スイーツ

東京・六本木にある「夢のまた夢」は、『ノー白砂糖、ノートランス脂肪酸』を宣言する“健幸”スイーツの専門店。店主の池田さんは人生のさまざまな経験から得た「人は健康であることが幸福であり、財産だ」という強い思いのもと、食べて美味しい、食べて健康になるスイーツを開発する。人気のパウンドケーキやプディングに使うのは、砂糖いらずの豊かな甘みと食物繊維がたっぷり含まれた「蜜芋」や近年注目されている「希少糖」など、厳選に厳選を重ねた“食財”ばかり。実際に食べてみると、しっかり甘くて食べごたえもあり、良い意味で裏切られたと感じる。特に女性は「美味しい〜幸せ~♪」と口では言いつつも、心のどこかで甘いものを食べることに罪悪感を感じている方も多い。そんな甘いもの好きの皆さんにとって、健幸スイーツは革命とも言える。Eストアーのネットショプ大賞スイーツ部門1位を受賞。





原始のパワーを秘めた蜜芋との出逢い

健幸スイーツのお店をはじめたきっかけを教えていただけますでしょうか?

池田さん:健幸スイーツ「夢のまた夢」を始めたきっかけは、種子島蜜芋という、サツマイモの原種との出会いでした。私は長年の飲食店経営の後、地域の方を対象にした食育講師の経験や、義父を癌で亡くしたことをきっかけに、「健康こそかけがえのない財産」という価値観を強く持つようになりました。今日食べたものが10年後の私たちを作ると言われるように、食べ物と健康は密接に関係しています。美しく死ぬ、つまり最期まで健幸に生きるためには、何を身体に摂り入れた方が良いのか、自分で責任を持って考え、選ぶことが大切なのです。
でも今の日本はある意味豊かになりすぎていて、有り余るほどの食べ物に囲まれて暮らす私たちには、選ぶのすら至難の業です。そこで、食育講師でもある私の視点で、みんなが安心して食べられる、健康になれる食品を開発しようと決意し、まずはすべての基礎となる原料探しからスタートしました。

ところが、原料探しと簡単に言ったものの、当時はどんな食品を作るのかさえ決まっていなかったので、とにかく身体に良さそうで生命力の強そうな食材を全国で探し、吟味しました。そんな途方もない食材探しが5年目を迎えるころ、ついに「これは凄い!」という食材と巡り会います。
それが、九州の種子島で、大山さんという方が栽培される蜜芋でした。蜜芋は、人気の安納芋に代表されるサツマイモの原種です。原種は人の手が加わっていない野生状態のため、栽培しやすく品種改良された芋に比べると、栽培に何倍も手間がかかることから、限られた農家さんしか作っていない貴重な芋です。でも手間はかかるものの、原始の生命力に溢れる蜜芋は美味しさも格別で、焼くと実がクリームのようにねっとりととろけ、皮の外には溢れた蜜がプツプツと吹き出るほど!甘みはサツマイモの3倍にもなるんですよ。
病気の7割はストレスが原因と言いますが、日本は今や3人に1人が癌になる癌大国です。中でも女性は大腸癌になる人が多く、その理由はストレスの他に食物繊維不足が原因の便秘が大きく関わっています。そこで私は、甘いものを食べるとリラックスできることや、食物繊維が便秘に効くことから、ようやく巡り合った蜜芋のパワーを、スイーツにして最大限生かそうと決心し、そこから健幸スイーツ「夢のまた夢」が始まりました。

ちなみに、今となってはいい思い出ですが、肝心の商品完成以前にお店をオープンしましてね(笑)最初に作った蜜芋のパウンドケーキがなかなか難しく、蜜芋が多いと固まらなかったり、焼き加減で木枠がこげたりして、何度作っても失敗続きで、完成したのはお店のオープンから10ヶ月も経ってからでした。その間楽しみに待ってくださるお客さんがいる嬉しさと、同時に感じるプレッシャーに、正直何度も心が折れそうになりました。でも、自分に負けず、理想を貫いたおかげで納得のいく、「夢ケーキ」を作ることができました。





日本生まれの夢の希少糖

まだあまりなじみがないのですが、希少糖とはどのようなものなのでしょうか?

池田さん:蜜芋の健幸スイーツを販売し始めてからしばらくして、新たな食財「希少糖」の存在を知りました。希少糖はその名のとおり「世に稀な、少ない糖」で、自然界に50種類ほど存在するものの、実際に採取して使える量が少ないことからそのように呼ばれています。キシリトールもその一種ですが、私が出会ったのは香川大学の何森(いずもり)教授が30年ほど研究されている、ズイナという葉っぱから微量に取れる「D-プシコース」という希少糖でした。

希少糖の凄いところは、砂糖の7割程の甘味がありながら、カロリーはほぼゼロ。さらに、食後の血糖値上昇を緩やかにし、内臓脂肪の蓄積を抑え、抗酸化作用があるなど、健康によい効能がいくつもある点です。私たちが普段くちにする砂糖は上白糖という種類で、さとうきびなどの原料を精製して作るのですが、その過程で栄養素はほぼなくなり、糖質99%というカロリーだけの砂糖になります。体内での吸収が早いため、食後は一気に血糖値が上昇します。砂糖を頻繁に摂る人は、この血糖値の上下が激しくて体調不良を起こしがちなんです。

健幸スイーツ専門店として、この夢のような希少糖を取り入れない手はありませんでした。例えば、うちの蜜芋プディングには、希少糖シロップにレモン果汁を加えたオリジナルのソースを入れていますが、実は当初の予定では、プディングにはカラメルソースを入れるつもりでした。でもカラメルソースの原料はうちでは使わない白砂糖。代わりに黒糖で作れないものかと試しましたが、成分の違いから何度試してもソースを作ることはできませんでした。どうしたものかと悩みましたが、カラメルに固執する必要なんてないと発想を変え、注目していた希少糖のシロップを使うこと考えつきました。シロップには、味の相性はもちろんのこと、希少糖と同じく抗酸化作用の強いレモンを加えてみたところ、思いのほか美味しいソースができました。今では、甘い蜜芋と爽やかなレモンシロップの組み合わせが癖になる、うちの定番人気商品です。





激苦カカオ100%が激ウマに変身

他にも健康によい食材を使ったスイーツはございますか?

池田さん:新商品に「ダーク100チョコレートの宝石箱」という、カカオ100%チョコを使ったパウンドケーキがあります。カカオ100%のチョコレートは、ポリフェノールたっぷりで身体に良いのですが、実際に食べたら衝撃的に苦くて、お世辞にも美味しいとは言えない食べ物なのです。でもそのダークチョコが、希少糖シロップに漬け込んだ黄金金柑と合わさることで、嘘のように苦味が消え、チョコレート好きな人にも満足していただけるケーキに仕上がりました。このケーキは、チョコ&金柑の層と蜜芋ケーキ生地&クルミの層が、4層ずつ交互に重なっている贅沢な仕立てで、試食したうちのスタッフが声を揃えて「これは傑作です!」と言うくらいイチオシ商品です(笑)。

ちなみに、使用しているのは「ショコラ・マダガスカル」という、アフリカの島国マダガスカルで70年以上、純粋なカカオバター100%で作られている、世界でも数少ない高品質のオーガニックチョコレートです。日本では、ほとんどのチョコレートに多くの砂糖のほか、植物油脂、別名ショートニングと言われる材料が使用されています。食物油脂は、植物から取れる油に水や水素を化合して作った人工的な脂で、賞味期限を長持ちさせ、食感をよくする効果がありますが、便利な反面健康への悪影響があることが研究で分かりはじめていて、アメリカでも食品への使用制限が行われています。 ポリフェノールは身体にいいからチョコを食べよう、そう思っても、純粋に良いものだけを取り入れることは思った以上に難しいのです。だからこそ、みなさんに安心して食べていただけるものを、私たちが責任を持って原料から選び、美味しく変身させて、商品以上に価値のある“健幸”をお届けすることを使命としています。





目指せ!PPKで大往生

池田さんのこれからの夢を教えていただけますでしょうか?

池田さん:じつは私は、これまで一度もスイーツ屋さんをやってると思ったことは無いんです。根底にあるのは、健康な人を沢山増やし、みんなが元気で幸せに生きるお手伝いをするウェルネス事業の一環だという考えです。私の家族も癌で亡くなりましたが、いまや日本は3人に1人が癌死するほどの癌大国です。昔は「うちのおじいちゃん、元気だったのにぽっくり逝っちゃってね~」というような、老衰で亡くなる方も多かったのですが、そういう幸せな美しい最期を迎えられる方は、現代では全人口の約2%しかいないそうです。私はその状況に危機感を感じ、自分の食育の知識を活かして、日本でもいち早く蜜芋や希少糖を使った健幸スイーツを提案してきました。
私の目標は、100歳を超えても元気で、老衰で大往生できる方を沢山増やすこと。ピンピンコロリ(PPK)をテーマに、今後は新たな切り口の商品開発も進めています。私の人生をかけて、みなさんの健やかな生き方の役に立てるよう、引き続きチャレンジしていきたいですね。

今まで色んな経験をしてきましたが、出逢いはとても大事だと思います。私の今の仕事も、蜜芋とその生産者さんとの出逢いがすべてのはじまりとなり、希少糖と研究者の方、商品を召し上がってくださるお客さんなど、様々な出会いがあって、今の私があります。 なので、うちの商品と出逢った方が、商品を通して、健康でいることの幸福やその大切さに気がついて、自分が食べる食材のことや身体のことに目を向けるきっかけになったら嬉しいですね。そして、その小さなきっかけが沢山の人に広がることで、健幸や食の安全が特別な事ではなく、当たり前の価値観になれば、私の究極の理想である「人類健康化」も夢じゃないと思っています。





神様のいるお店はこちら 甘いものでリラックス、健幸食財で目指せ大往生





キャラバン後記

このキャラバンは、商品への愛、商品への情熱、商品への拘りを取材しています。どうやら、魂がはいった商品を売っているお店には、やっぱり神様がいるなあと、感じないわけにはいきません。店主の池田さんは、ふとしたきっかけから20数年前より白砂糖断ちを続けていらっしゃる。その効果は71歳というご年齢に対し、血管年齢32歳という、驚異的な数値に表れている。商品の良さ、そしてそこに込めた信念を、自分自身で証明してみせる、その本気に、きょうも学び満載の私たちでした。<安枝瞳、西村、小山、石村>

トップページに戻る