売れ行きが好調になり、商品数も増えてくると、今度は運営作業で手が一杯になってしまいました。商品数が700点を超えた途端、ウェブサイトの動作が急速に遅くなってしまって。その時使っていたサーバーが原因で、大量の受注データが飛んでしまいました。
そこで、スムーズに操作できて、信頼できるCMS機能を備えたサービスに乗り換えようと思い、Eストアーショップサーブに決めました。商品アップロードのスピードや、瞬時にお客様の住所を一括ダウンロードできるなど、便利な機能があり、業務時間を短縮でき、ネットショップに力を入れられるようになりました。
(創業約50年の歴史を持つ老舗の店主である白幡さんが、ネットショップを立ち上げたのは、ある出来事がきっかけでした。)
2000年に山形県の酒田市で、シルク製品の展示即売会を開いたところ、思いのほか売れ行きが好調でした。酒田市は鶴岡市とは違い、シルク製品を扱う専門店がほとんどないことが主な理由でした。そこで、身近にシルク店のない地域に住む方にもシルク製品をお届けしたいと思い、ネットショップをオープンしようと決意しました。
(展示即売会の開催からわずか3ヶ月後にネットショップをスタートした白幡さん。その決断の早さが新しい出会いを生んだそうです。)
開店後まもなく、ラッキーな出会いがありました。販路を捜していた中国のシルク製品メーカーの社員から、ホームページの問い合わせを通して、パートナーシップの打診がきたのです。試しに見積もりを取ってみると、こちらの希望通りの取引ができるとのこと。早速、取引をスタートしました。
中国メーカーとの協力で「太極拳パンツ」などのヒット商品が誕生し、売上も順調にアップ。あの時の決断がなければ、チャンスも逃していたかもしれません。
(シルクの健康法についてまとめたメールマガジンが人気を呼び、ファンを増やしている「健康シルク 絹物語しらはた」様。その秘訣を語っていただきました。)
ショップサーブの力で、お店を維持するのが精一杯だった状態から、運営にも余裕が出てきました。次の戦略として、ショップサーブのメルマガ機能を活用することに。「シルクの健康法」「新商品やお買い得商品の案内」「編集後記」という3部構成にし、身近なエピソードを書く「編集後記」に合言葉を入れるというアイデアを考えました。
例えば、子どもの小学校の運動会で人数が足りなくて、急遽リレーに出ることになりました。まわりの準備万端なお父さんのひとりに、「そんなコッペパンみたいな靴で走れるの?」と笑われてしまったエピソードを紹介し、その回のメルマガの合言葉を「コッペパン」に設定。メルマガを読んだお客様が買い物した後に“合言葉欄”に「コッペパン」と入力すると、プレゼントがもらえる仕組みです。
(口コミでメルマガが広がり、現在では読者数1万3,000人超。メルマガ発行日はページビューが普段の1.5倍にもなり、売上も格段に違います。)