オーディオデザイン社のネットショップの大きな特徴として、サイト内にオーディオの技術解説を載せています。この解説が、細やかでありながら分かりやすくユニークだと評判を呼び、後にオーディオテクニック本として書籍化までされました。オーディオデザイン社は実店舗を展開していないため、ネットショップでの販売が販路の大部分を占めています。現在は、雑誌で大藤さんのアンプを見て連絡される方や、ネットでの評判を頼りに注文されるお客様が多く、「こうして個人レベルで商売できるのはネットショップのおかげ」だといいます。
ただ実店舗を持っていない難しさも感じているそうです。お客様から試聴を望む声が多数寄せられていますが、大藤さんのアナログアンプの音はネットで試聴することが難しいため、今後は、オーディオショップ経由での販売も視野に入れて考えています。ゆくゆくは海外進出も視野に入れているのだとか。

開業して７年、個人の趣味として作られていた昔と、職業として製作している現在では意識が変わったといいます。個人の趣味で製作していた時は、自分が満足できるものを作ることを意識していましたが、今では、お客様が満足するものを作ることを意識しています。そのために音質だけではなく、デザインや仕様にもこだわり、またその良さが分かりやすく伝わることを意識するようになりました。お客様から代金を頂戴し、さらに「音が良かったよ」と感謝の言葉をいただくことがこの上ない喜びだそうです。
これからも大藤さんは、一人でも多くの人に良い音を届けるためにアンプを作り続けていきます。

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